子どもが選ぶ絵本の選び方④
こんもり茂った百日紅の大木が、彩りも華やかにその身を装っています☆
昨日紹介した『アジェのパリ』で、著者の大島さんもよく似た事をプラタナスについて書いていたと思いますが、この百日紅、夏場は「百日紅」と書き、冬場は「サルスベリ」と書く方が、何となくイメージにぴったりする気がします。
さて…このテーマ、随分と久し振りの④ですね(苦笑)
今日のキーワードは「しかけ絵本」にしましょうか。
しかけ絵本と言っても、随分と色々な種類があります。
紙のふたをめくるもの。
紙のつまみを引けるもの。
穴が開いているもの。
手紙が入っているもの。
絵が描いてある透明なシートが付いているもの。
立体視出来るめがねが付いているもの。
などなど…
これらのしかけ絵本、図書館では積極的には購入されません。
理由は簡単です。
しかけの部分がすぐに破れたり、失われたりしてしまうからです。
破れた紙のふたや、付属のめがねが失われてしまうと、そのしかけ絵本は充分には楽しんでもらえません。
ですから、しかけが失われないように補強したり、失われたものの代わりに手作りのものが付いていたりします。
以前はカウンターに引き上げていたものも多かったのですが、手間がかかるので今では少数派になるでしょうね。
図書館も予算あってのものです。
他の絵本に比べて壊れやすいものを、なかなか積極的に購入することは難しいでしょう。
また逆に「新たに購入すればいい」という意見で、しかけの補強など、手間がかかる事をしない所もあります。
でも、これは論外ですよね。
図書館が本を大事にしないで、消費するだけのもののように考え、扱うのは絶対にしてはいけないことです。
貴重な人件費を非効率的な本の修理や補強で費やすことに難色を示すことは、税金を念頭に置いた理論では正しいことかも知れませんが、公の立場での、文化と情報の担い手としての図書館の役割(その情報の保存と利用)からすれば、正しいことではないでしょう。
閑話休題。
このしかけ絵本、本来ならば絵本の世界を重層的に広げてくれる意味で、非常に優れたものも沢山あります。
ただ、しかけが中心になってしまい、物語性が失われているものは、それが芸術的であるかどうかは別にして、少なくとも絵本とは言えないでしょう。(例のアリスや恐竜のポップアップがこれに当たるでしょうか)
おもちゃや芸術品としては否定しませんが、これらは絵本と見なさず、別のものを改めて子どもに選んであげるべきでしょうね。
選ぶポイントは、しかけが無くなっても、その絵本が読めるかどうかということ。
でも本当に優れたしかけ絵本は、しかけが無くても読めるけれど、しかけがあったらもっともっと楽しめるのに…そう思えるものです。
絵がお話を語り出すように、しかけがお話を語るものもあります。
しかけもまた、絵本の一部である、ということ。
大切なしかけには、例え技術的には未熟であっても、きっと様々な想いが込められているはずです。
その想いを感じながら、しかけ絵本の《読書》を楽しんでみてはいかがでしょうか…








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